言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 近代日本社会の深層構造とハンセン病問題――排除・暴力・人権をめぐる社会哲学的考察
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『中央大学「法学新報」』 |
出版社・発行元 | 中央大学法学会 |
巻・号・頁 | 112(7,8),113-141頁 |
概要 | 本稿は、近代日本に固有の近代性のなかにハンセン病問題を位置づけ、社会哲学的な考察を試みつつ、ハンセン病問題の核心を捉え、かつ当該問題の解決に向けた実践原理を人権思想のなかに見定めようとしたものである。具体的には、ハンセン病患者・回復者たちによってねばり強く展開された患者人権闘争の歴史的意義と射程を近代性にまつわる特殊日本的現象として捉え、排除・暴力・人権という視座から、問題発生の深層構造を社会哲学的に探求したものである。最後に、社会にある不可視の不正義の構造への傍観や荷担ではなく、その直視による人権の選択という応答責任の取り方こそが、公正な社会構想のための必要不可欠な条件である、と結論づけられる。
B5判 |
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