言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 女王のしもべ――二つのキャスリーン劇とジャガイモ大飢饉
|
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『紀要 桜美林英語英米文学研究』 |
巻・号・頁 | (42),113-124頁 |
概要 | A5判
1840年代のジャガイモ大飢饉について触れた作品が、アイルランド文芸復興期にはほとんど見当たらないと、Terry Eagletonは半ばあきれ気味に述べている。文芸復興運動とは一線を画したJames Joyceにおいても然りと彼は言うが、A Portrait of the Artist as a Young Man中で、「アイルランドは自分の産み落とした仔を食ってしまう、年老いた牝豚なんだ」と主人公が語るとき、そのカニバリズム的様相にじゃがいも大飢饉を連想することはそれほど難しくない。現に、Margaret Kelleherは、アイルランド文芸復興期の文学には飢饉のテーマが鮮やかに重要性をもって描かれていると反論する。本稿ではケラハーの観点に立って、W.B.Yeatsの二つの戯曲The Countess CathleenとCathleen ni Houlihan を再検討する。 |
|
|