言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/01
形態種別 学術雑誌
標題 地域包括ケアシステムにおける認知症高齢者の支援
執筆形態 単著
掲載誌名 老年社会科学
掲載区分国内
巻・号・頁 39(4),434-442頁
概要 わが国は現在,超高齢社会を迎え,認知症高齢者も増加の一途をたどっている.それに対応するために,国は「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)を策定し,具体的な施策展開が全国で行われている.この施策の取り組みのうち,認知症初期集中支援チームの課題について,チーム員の兼務による影響に基づく「専従スタッフ」の必要性,チーム員が所属する「地域包括支援センターの存在意義」を取り上げた.また,医療と福祉の連携のあり方も論じた.加えて,新オレンジプランに通底する「認知症の人と家族の視点の重視」について論考し,認知症の人と家族の視点に立つ際に支援者に求められる姿勢,認知症の人が意思表示しにくくなった場合には,支援者による代弁の展開が重要であることを指摘し,代弁の展開プロセス(代弁前段階・代弁段階・代弁後段階)を解説した.