言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/03
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 「古典イスラーム法学におけるタルフィーク(talfīq)序説」
執筆形態 単著
掲載誌名 東洋文化研究所紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 169,395-432頁
著者・共著者 堀井聡江
概要 一般にタルフィークは,シャリーア統一を掲げた近代のイスラーム改革運動の影響により中東諸国に広がった,異なる法学派の学説を折衷する立法技術として知られるが,古典イスラーム法学の文脈ではほとんど研究されていない。本稿では,タルフィークが法理論の確立後,12-13世紀に複数の論点との関連で概念化され,15-16世紀に独立の論点として確立し,17世紀における論争へと至る過程を明らかにし,前近代においてはタルフィーク禁止によって伝統的な法体制が維持されつつも,シャリーアの相対的な統一が図られていたことを示した。