言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1995/05 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | <独立劇場>とその周辺
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『西洋比較演劇研究会会報』 |
巻・号・頁 | (14),2-13頁 |
概要 | 世紀末のヨーロッパでは相次いで自由劇場運動が起こった。ロンドンにおける拠点となったのが、この<独立劇場>であった。パリやベルリンの自由劇場運動が演出家の職能を確立するものであったのに反して、ロンドンのそれは爵位を受けた名優ヘンリー・アーヴィングを頂点とする俳優中心主義であり、なかなかそこから抜け出すことはできなかったのである。<独立劇場>の旗揚げ公演イプセン作『ゆうれい』は罵詈雑言のうちに幕を閉じた。それは戯曲内容に対する反動であったが、主演女優はそれなりに評価されたという事実も、そのことを裏付けていよう。ロンドンで演出家の職能が確立するのは現代のことなのであった。 |
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