言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1986/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | エトナ山の麓で-ロレンスの「蛇」について
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『東洋大学大学院紀要』 |
巻・号・頁 | (22),213-225頁 |
概要 | B5判
「蛇」は人間の魂のもっとも重要なアーキタイプの一つであり、「蛇」から物語をつくることは決して尽きることがないと述べるバシュラールによれば、「地上的である蛇を見事に喚起した点では、D.H.Lawrenceの右に出るものはない。」「蛇」は確かにLawrence自身の生の有り様を色濃く反映した、この作家の中核的なメタファーといえよう。詩集Birds, Beasts and Flowers に収められた詩‘Snake’では、蛇に対する畏敬の念ともいうべきものが語られ、そこにはLawrenceの特異な感性や生き方そのものが鮮やかに投影されている。「蛇」が象徴するものを探ることによって、Lawrenceが常に問題としていた他者と自己との関係、束の間の一体感と孤独といったものを探った。 |
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