言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/01 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | ハンセン病問題の深層構造と人権思想―近代日本における患者人権闘争の意義と射程―
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『中央大学社会科学研究所研究報告』 |
出版社・発行元 | 中央大学社会科学研究所 |
巻・号・頁 | (23),443-480頁 |
概要 | 本稿は、「らい予防法違憲国家賠償請求訴訟」と熊本地方裁判所判決が現代日本社会に与えた衝撃を学問的な自己反省の端緒として引き受け、ハンセン病患者・回復者たちによってねばり強く展開された人権回復闘争に内在しつつ、彼らによって体現されることになった日本社会における人権思想の意義と射程を考察したものである。畢竟、ハンセン病患者・回復者を強制隔離・撲滅政策の対象とすることを正当化しつづけてきた「国土浄化」=「民族浄化」という優生思想と「生産力ナショナリズム」に支えられた近代日本国家の深層構造に原理として内包される功利主義とモダニティに固有の暴力性が解明されている。
B6判 |
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