言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/06 |
形態種別 | 著書 |
標題 | アイルランドの歴史・移民・文学――川は流れる
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 『英語世界へのアプローチ』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 三修社 |
巻・号・頁 | 168-180頁 |
概要 | A5判
アイルランドの歴史、移民、文学を「川」をモチーフに概説した。1840年代、じゃがいも大飢饉に襲われたアイルランド人は100万人が餓死し、100万人が移民して他国へ渡ったといわれる。アイルランド人の主食であったじゃがいもの不作による被害が甚大であったのは想像に難くないが、海産物によって飢えを耐え凌ぐことはできなかったのだろうかという疑問が浮かぶ。イギリスの植民地下における地主と小作人の関係が、事態を深刻にした様子をまず辿った。次に、アメリカへ移住したアイルランド人が味わった苦労と、アイデンティティの保持について、アイルランド系アメリカ人の多いボストンという地域を中心に考察した。最後に、北海道ほどの面積しかない国がノーベル文学賞受賞者を4人も輩出している文化的背景、支配者の言葉である英語と土地の言葉ゲール語とのはざまで、文学者たちが葛藤しつつ鋭い言語感覚を養っていった様子をみた。 |
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