言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 梯 明秀の三木哲学批判
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中央大学社会科学研究所・研究叢書10『体制擁護と変革の思想』 |
出版社・発行元 | 中央大学出版部 |
巻・号・頁 | (10),351-412頁 |
概要 | 本稿は、第1に、戦前期における梯明秀と三木清との思想交流の位相に焦点を定め、梯の三木哲学批判のなかに三木哲学を継承せんとする梯の哲学的意志を明らかにしている。第2に、日本という精神風土において本来的に《過剰なもの》としてある外来思想(→世界宗教とマルキシズム)の超越性原理とそれが宿命づける受難を三木と梯がともに引き受けることになった経緯を彼らのテクストに深く内在して解明している。第3に、彼らの哲学の超越性原理は、西田哲学と田辺哲学を触媒としながら、《超越的なもの》が同時に《内在的なもの》として捉えられ、しかのその超越即内在が成立する場所として《人間の主体性》が捉えられており、この一点において、梯の三木哲学批判は三木哲学へのオマージュでもあった点が明らかにされる。
B5判 |
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