言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 エラスムス、1518年7月15日付ジャン・ル・ソヴァージュ宛書簡をめぐって
執筆形態 単著
掲載誌名 桜美林大学研究紀要 人文研究
掲載区分国内
出版社・発行元 桜美林大学
巻・号・頁 (4),31-44頁
総ページ数 14
著者・共著者 海津淳
概要 ジャン・ル・ソヴァージュは、エラスムスをブルゴーニュ公シャルル(後の皇帝カール5世)の名誉顧問に推挙しブルゴーニュ宮廷の重臣である。エラスムスが彼に宛てた1518年7月15日付書簡を訳出し、その背景となるシャルルのスペイン王位継承に伴うスペイン・フランス間和平とこれに関わるル・ソヴァージュの専心、フランドル・スペイン情勢、この書簡に表出するエラスムスの歴史理解を論じる。彼は少なからぬ著作・書簡において平和主義的主張を展開しているが、このル・ソヴァージュ宛書簡は、彼の平和主義とその背景たるヨーロッパ情勢の現実に関する、一つの証左として位置づけることができよう。