言語種別 日本語
発行・発表の年月 2002/03
形態種別 著書
標題 比較史・比較歴史教育研究会編『帝国主義の時代と現在-東アジアの対話-』
執筆形態 共著
掲載区分国内
出版社・発行元 未来社
巻・号・頁 378-383頁
担当区分 責任著者
著者・共著者 編者:比較史・比較歴史教育研究会編
共著者:呉文星、姜玉楚、木畑洋一、Duong Trung Quoc、楊天石、入江昭、Kristine Dennehy、並木頼寿、西川正雄、李恩民 他29名
概要 本書は1999年明治大学で開催された第四回東アジア歴史教育シンポジウム「帝国主義の時代の理解をめぐって--自国史と世界史」の記録である。各論文は主に20世紀初頭の帝国主義の定義、その背景にあるそれぞれの国の歴史研究・歴史教育について広い視野から多面的に検討した。
A5判 全394頁
本人担当部分:第Ⅴ章5「漢字文化圏における歴史学通訳・翻訳のこころえ」(378頁~383頁)を単著。
漢字文化圏の国々は西洋の人名を訳す時にそのローマ字読みをとることが共通の原則であるが、19-20世紀の中国で活躍した一部の西洋人、例えば、利瑪竇(Matteo Ricci)、傅蘭雅(John Fryer)の場合は、この原則に適用できない。彼らは漢字文化を好み、自ら中国名を持っていたからである。同様、専用機関名を英語から中国に訳戻すときには、文字通りに訳せず元の漢字に訳さなければならない。Hong Kong & Shanghai Banking Corporation(匯豊銀行)、Shantung Christian University(斉魯大学)などはその例である。文章は実例を通してより高度な専門的知識が特に中国歴史の通訳者・翻訳者に求められていることを実証した。