言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 高齢者の社会的孤立への介入の効果評価研究のバイアスの可能性
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 老年学雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 桜美林大学大学院老年学研究科 |
巻・号・頁 | (11),29-43頁 |
総ページ数 | 15 |
担当範囲 | 分けることができない |
著者・共著者 | ◎友永美帆、野村知子、杉澤秀博
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概要 | 本研究では,「聞き書き自分史作成」による社会的孤立の介入研究への対象者の研究協力への 許諾プロセスを,拒否者の対応も含め振り返ることで,介入研究の効果のバイアスの可能性に ついて考察した.東京都下の市で介入対象を抽出するためのスクリーニングを実施し,心身の 健康状態に問題がない等の基準を満たす該当者を抽出した.そのうち介入の説明を許諾した人 が 9 名であり,説明後,介入許諾をした人が 4 名であった.介入の許諾の有無のプロセスを質的記述的分析法で分析した結果は以下の通りだった.サブカテゴリーは[ ],カテゴリーは【 】 で示した.介入を許諾した人では[介入方法への関心・ニーズの存在][介入への後押し][依頼する側との関係性]というサブカテゴリーで構成される【介入への良好な条件が揃う】,他方,[本人の健康上の理由][受け入れがたい周囲の事情]で構成される【介入への障がいの存在】があることが示された.以上,介入対象者には選択的なバイアスが作用している可能性があることから,介入結果の外的妥当性の解釈は慎重であることが必要である |
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