言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/07 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 呼気筋訓練が地域在宅高齢者の口腔および呼吸機能に及ぼす効果
-嚥下・口腔・発声・呼吸筋機能を指標として
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本老年医学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 54(3),364-374頁 |
著者・共著者 | 伊藤直子,渡辺修一郎
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概要 | 本研究の目的は,高齢者への呼気筋訓練(EMST)が,口腔機能および呼吸機能に及ぼす効果を明らかにすることである.通所リハビリテーションの利用者から対象を募り,応募者のうち介入群31名(76.2±5.1歳),対照群15名(78.1±6.5歳)とした.介入群には,最大呼気圧の75%負荷圧のEMSTを1セット5回を1日5セット,毎日8週間継続させた.口腔機能の評価には3回唾液嚥下時間,最大発声持続時間(MPT),呼吸機能の評価は最大呼気圧(PEmax)および最大吸気圧(PImax)を用いた.介入群と対照群のEMST前後の比較は対応のあるt検定を用いた.また,性別,年齢,ベースライン時の値を調整した一般線形モデルにて介入効果を検討した,結果,介入群の3回唾液嚥下時間の短縮がみられ,性別,年齢およびベースライン値の調整後もその差は有意であった.MPTは,介入群では平均2.1秒増加したのに対し,対照群では平均0.4秒減少しており,その差は有意であった.PEmaxは,介入群で平均5.7cmH2O増加したのに対し,対照群では平均4.6cmH2O減少しており,その差は有意であった.PImaxも介入群は増加したのに対し,対照群では減少しておりその差は有意であった. |
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