言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | インドネシア人看護師家族の日本滞在の長期化と主観的ウェルビーイング ―職場、学校、地域との関わりでの情動体験―
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 桜美林論考『言語文化研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9,61-82頁 |
著者・共著者 | ◎浅井亜紀子・箕浦康子
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概要 | 本研究では、インドネシア人看護師家族の日本での滞在の長期化に伴う主観的ウェルビーイング(Subjective well-being, SWB)の変化を看護師である夫、妻、子どもそれぞれについて時間軸にそって検討した。本研究の特徴は、異文化接触状況での否定的情動のみならず肯定的な情動体験をも検討するため異文化暮らしのSWBに注目したこと、個人ではなく家族全体の相互関係に注目したこと、職場や学校や地域など多様な文脈でのSWBを時間軸にそって捉えたことである。研究方法は、一家族の事例研究で、半構造化面接とフィールドワークを併用し、得られたデータをKJ法により分析した。インドネシア人看護師とその家族が看護師国家試験合格後2017年までの6年間に日本で経験した肯定的・否定的情動体験を中心に分析した結果、SWBの構成要素として「職場での自己効力感」「家族の生活の安定」「家族の宗教実践の継続」が関係していることがわかった。SWBへの関与因としては、マイクロレベルでは職場や学校などの人間関係、メゾレベルでは、病院、学校、宗教コミュニティ、マクロレベルでは政府機関や自治体のサポートが関係していた。 |
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