言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/03 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 喪失と覚醒
―19世紀後半から20世紀への英文学―
(中央大学人文科学研究所研究叢書27)
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執筆形態 | 共著 |
出版社・発行元 | 中央大学出版部 |
巻・号・頁 | 301-322頁 |
著者・共著者 | 編者:中央大学人文科学研究所
共著者:松本啓、塩谷清人、山本恭子、塚野千晶、新井潤美、深澤俊、永松京子、小林千春、森松健介、糸多郁子 他3名
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概要 | ダーウィン以降、急激にキリスト教的秩序の感覚が喪失したことにより、人々が不安の中新たな秩序を模索しつづけなければならなかった19世紀後半から20世紀前半の英国。その中で書かれた文学をとりあげ、その時代の社会状況・思想・芸術観と文学との様々な関係を考察する論文集。
A5判 全460頁
本人担当部分:「『トーノ・バンゲイ』における専売薬とセクシュアリティ」(P.301~P.322)を単著。
H. G. Wellsの小説Tono Bungayでは、専売薬(ニセ薬)批判が展開されるが、それは専売薬やニセ医者をめぐる19世紀以来の言説に基づいたものであることを確認し、またその専売薬批判が、20世紀初頭にしばしば見られた労働者階級に対する産児制限の動きと小説の中で巧妙に結びつけられていることを論じる。 |