言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/02 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 認知症高齢者支援におけるソーシャルワーカーの代弁プロセスー地域包括支援センターの社会福祉士に焦点をあててー
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『社会福祉学』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 57(4),71-84頁 |
概要 | 本研究の目的は,地域包括支援センター社会福祉士の認知症高齢者支援における代弁プロセスを明らかにすることである.9人の社会福祉士にインタビュー調査を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を実施した.分析の結果,認知症高齢者の代弁プロセスは,<意思の推察>を中核としてそれを強化する様相と<代弁のタイミングと環境整備>を行う代弁前段階である.次に代弁段階として<推察した意思の代弁>に至る.一方で<ジレンマによる代弁の一時停止>の場合もある.さらに,<代弁後の吟味と安定的関わり>を中核とした代弁後段階に至る.各段階における中核的概念内では“代弁”をめぐり社会福祉士が活発に活動している状況下にあった.また,認知症高齢者支援におけるある代弁プロセスは一旦終了しても,認知症の進行や時間的経過によりいつでも代弁プロセスが再開できるよう,代弁前段階の取り組みを継続することが肝要である. |
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