言語種別 中国語
発行・発表の年月 2012/07
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 存現句与無定名詞主語句的感知表達特征
執筆形態 単著
掲載誌名 漢語与漢語教学研究
出版社・発行元 東方書店
巻・号・頁 (3号),25-34頁
概要 本稿は存現文と不定名詞主語文の違いについて論じたものである。存現文も不定名詞主語文もリアルな時空間にある状況への感知を述べる文である。前者はモノを、後者は場面を感知する際に使用される。モノの感知を叙述する存現文は、より焦点を合わせた観察を述べることができ、話者の主観的判断を伴うことができる。これに対して、場面の感知を叙述する不定名詞主語文は、何かにフォーカスを当てることなく場面中のものをそのまま如実に述べなければならず、一定の距離を置いた述べ方となる。そのため、話者の主観的判断を表すこともできない。
 モノの感知を表す存現文においては、動作、様態などは背景化されやすいため、動詞句は比較的簡単な構造を持つ。これに対して、場面の感知を表す不定名詞主語文は、複雑な述語を用いなければならず、且つ場面レベル述語(stage-level predicate)を必要とする。
ISBN 978-4-497-21011-1