言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/07 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 地域在住高齢者における足部の問題と転倒の関連性 共分散構造分析による検討
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本老年医学会雑誌 |
巻・号・頁 | 49(4),468-475頁 |
著者・共著者 | 桜井良太, 藤原佳典, 深谷太郎, 渡邊麗子, 齋藤京子, 安永正史, 村山陽, 吉田裕人, 西川武志, 新開省二, 渡辺修一郎
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概要 | 事前健康調査で地域在住の高齢者で研究の趣旨を説明し同意を得た112名を対象に、転倒との関連性が報告されている皮膚の炎症、爪の肥厚・巻き爪、歩行時の足部・足趾の痛みから足部の問題を定義した上で、これらの問題が主観的機能評価と下肢運動機能に関連し、間接的に過去の転倒経験に繋がるモデルを構築し、その妥当性について検討した。共分散構造分析の結果、研究対象においては、皮膚の炎症や爪の肥厚・巻き爪、歩行時の足部・足趾の痛みといった足部の問題は下肢運動機能と有意な関連はないが、主観的機能評価と有意な関連性を示し、主観的機能評価の低下が転倒経験と関連することが明らかになった。多くの先行研究で、身体機能の低下と機能・健康度自己評価には強い関連性があることが示されているが、本研究では主観的機能評価が足部の問題のみに強く影響を受けているとする結果が示された。この結果は、足部の問題が独立的に主観的機能評価の低下を惹起させるケースが存在することを示し、足部の問題が間接的に転倒に影響を与えることを意味していた。 |
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