言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/12 |
形態種別 | その他論文 |
標題 | 蘭嶼島 津波の島に蓄積される核廃棄物
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 世界 |
出版社・発行元 | 岩波書店 |
巻・号・頁 | 812,194-202頁 |
概要 | 台湾本島の西南に位置する蘭嶼島は、ダイビングツアーなどで知られる観光スポットだが、実は低レベル核廃棄物の貯蔵所が存在する。台湾は、日本とほぼ同じ割合で電力供給を原子力発電に依存しており、全発電量の約3割が原子力発電によってまかなわれており、その原子力発電所、および核関連の実験施設で排出された核廃棄物が、蘭嶼島に貯蔵されているのだ。その分量は全地球上の人口を4回殺傷できるほどの分量に及ぶと言う。
フィールドワークの中で知った洪水神話は、1771年に八重山沖で発生した明和の大津波と同時期に同様の津波が島を襲ったことを如実に物語っていた。ここが万が一津波の被害を受けることがあれば、大量の核廃棄物が黒潮に乗って日本に運ばれる恐れがあるのだ。
国を超えた地域の安全保障のために、地震と原発の関係を問い直す。 |
ISSN | 0582-4532 |
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