言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 不定名詞主語文の場面描写機能
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 中国語学 |
出版社・発行元 | 日本中国語学会 |
巻・号・頁 | (255),137-156頁 |
概要 | 本稿では、不定名詞は主語になりにくいにもかかわらず、不定名詞主語文が大量に存在しているという言語事実に対して、構文機能の角度から同構文の成立する条件を探ってみた。
不定名詞主語文の主語には一定の描写的要素が含まれる必要がある。それは、不定名詞は描写的要素を伴ってはじめて定名詞に近い情報を持ち、主語の位置に現れる資格をもつようになるためである。また、このような描写された不定名詞は主語になっているものの、定名詞と等価ではないため、更に述語も描写的要素を伴わなければならないという制約を受ける。
本稿は、不定名詞主語文がこのように一定以上の具体性を必要とするのは、同構文が場面描写機能を果たさなければならないためだと考える。 |
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