言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/03
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 相談援助の基礎学習としての『人間関係力向上プログラム』の実施と効果に関する報告
執筆形態 共著
掲載誌名 Obirin Today
出版社・発行元 桜美林大学
巻・号・頁 (14),103-117頁
著者・共著者 野村知子・久米喜代美・石川利江・友永美帆・松田与理子・坂田澄・島津淳・谷内孝行
概要 本報告の目的は、「ありのままの自分を受容し、他者を理解し、信頼し、他者に貢献する人間関係力向上プログラム」の実施方法を伝え、その効果を明らかにすることである。
「実習のための社会福祉入門」の授業の中で、相談援助の基礎学習として位置づけ、直接的にはボランティア体験学習に向う際の事前学習を目的とした、自己理解、他者理解を中心としたコミュニケーションの本質的な力を高めることを意図した「人間関係力向上プログラム」と、技術的なコミュニケーション力を意図した「一般ワーク」を実施した。調査方法は、クラスを二つに分け、各々のクラスで二つのプログラムを実施し、その前後に「本来感尺度」「社会的情動スキル」「大学生用適応感尺度」「GHQ健康感尺度」等の項目によるアンケートを行い、2グループの結果を比較することで各プログラムの評価を行った。
「人間関係力向上プログラム」は、「一般ワーク」と比較して「本来感」を高め、「社会的情動スキル」の一因子である「他者感情の気づき」を高める傾向がみられ、コミュニケーションの「本質」的な力を高めるプログラムであることが示唆された。