言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 成人期高機能広汎性発達障害の日本版 WAIS-R における因子構造と認知特性
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 吉備国際大学臨床心理相談研究所紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 吉備国際大学臨床心理相談研究所 |
巻・号・頁 | 10(1),15-20頁 |
担当範囲 | 共同研究のため、担当部分の抽出は不可能。 |
著者・共著者 | 糸井岳史、久保義郎
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概要 | 成人期高機能広汎性発達障害(HFPDD)の認知特性を明らかにするために、日本版 WAIS-R の下位検査評価点について因子分析を行い標準化データの因子構造と比較した。探索的因子分析の結果、第1因子には標準化データにおける「言語理解」に相当する因子が、第2因子でも同様に「知覚的体制化」に相当する因子が抽出された。第3因子には「社会的認知」と考えられる因子が抽出されたが、「被転導性からの解放」に相当する因子は抽出されなかった。標準化データの因子構造と比較すると、①「数唱」「算数」「符号」が第2因子に含まれた点と、②「完 成」が第2因子に含まれず、第3因子として単独で抽出された点が異なった。「被転導性からの解放」の因子が抽出されず、「数唱」「算数」「符号」が第2因子に含まれた理由は、成人期 HFPDD の優れた視覚化能力による代償的方略によるものと考えられた。第3因子として抽出された「完成」は、診断的指標としての意味を持つ可能性があると考えられた。
(B5判、15頁〜20頁、全6頁) |
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