言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 1998/12 |
形態種別 | 学位論文 |
標題 | Nihilist Vision Through Literary Subversion in Contemporary Mainland Chinese Avant-garde Fiction (PhD Dissertation)
現代の中国本土のアバンギャルド・フィクションにおける文学的破壊を通じたニヒリスト(虚無主義者)
(博士論文)
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執筆形態 | 単著 |
出版社・発行元 | University of Wisconsin-Madison, USA |
巻・号・頁 | pp.281 |
概要 | 余華と殘雪の作品について、文学的破壊と虚無主義的なビジョンを踏まえて検証する。そのビジョンの中心には、中国文化に対する一貫した批判がある。とくに、中国の倫理原則を偽善的で抑圧的と見なし、単純化した意味を否定するものとして捉えている。余華も殘雪もほかのアバンギャルド派と同じように、五四運動時代の作家が西洋文明の側から挑んだように代替の社会モデルを模索するのではなく、代わりのモデルは提言してない。さらに、余華の作品では虚無主義の衝動が一貫して確固たる力になっている一方で、殘雪のかなり詩的な表現は物語風の語り口を際立たせ、超越した感覚をかもしだしている点も考察する。殘雪のスタイルは力強く、期待を裏切ることはない。 |