言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | その他論文 |
標題 | 多国籍企業における子会社間競争-先行研究の検討-
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ディスカッションペーパー・シリーズ |
出版社・発行元 | 上智大学経済学会 |
巻・号・頁 | (55 (11-2)) |
著者・共著者 | @齋藤泰浩・竹之内秀行・高橋意智郎
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概要 | 国際ビジネス研究において、海外子会社間の協力関係だけではなく、競争関係にも関心が向けられるようになってきた。そうした研究の蓄積を背景に、海外子会社の役割や能力の獲得あるいは衰退に関する海外子会社間競争のフレームワークを構築する必要性も高まってきた。そこで本稿では、その第一段階の作業として、これまでの国際ビジネス研究における海外子会社間競争の位置付けについて検討した。
Phelps&Fuller(1996)やBirkinshaw(2001)の事例から分かるように、内部競争の始動がたとえ海外子会社であっても、コストがベネフィットを上回らないよう内部競争のプロセスをマネジメントしなければならない(Birkinshaw, 2001)。また、勝敗を顧客が決めるような子会社間競争であっても最終的に子会社間の競争を継続するか中止する判断は親会社が下す必要がある。したがって、子会社間競争研究は子会社主導を考慮するという点で子会社役割研究の延長線上にあると言えるが、他方で他子会社の存在と親会社の存在を認識するという点で、子会社という分析レベルから親会社と子会社の相互作用ならびに海外子会社間の相互作用を含むものへと拡げる可能性を持つのである。 |
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