言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 地域・大学連携Service-Learningにおけるパートナーシップ構築の意義と課題ー就学前のCLD幼児のためのより良いプレスクール事業の取組を目指してー
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執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『サービスラーニングの実践と研究』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (5),9-25頁 |
総ページ数 | 17 |
概要 | 本稿では、社会正義を志向する市民性教育の観点を取り入れたサービスラーニング(Service-Learning、以下、SL)活動の一環として、地域と大学が連携して行った就学前の文化的言語的に多様な幼児(Culturally Linguistically Diverse Children, 以下CLD幼児)を対象とするプレスクール事業の取組とその活動のプロセスを紹介している。内田(2021)が指摘するように、プレスクールの実施には、子どもの成長を中心に考える、異なる立場の多様な関係者の協力と連携が極めて重要である。この点を踏まえ、本研究では、地域・大学連携事業におけるステークホルダーの中でも、支援対象のCLD幼児とその保護者を応援するステークホルダーに焦点を当て、その働きと相互作用を探った。特に、コロナ禍を経てそれぞれが構築してきた関係性を基に、プレスクール実践を成功に導くための鍵となるパートナーシップ構築のあり方を考察した。具体的には、地域・大学連携SLにおけるパートナーシップ分析のための構造的枠組みとしてBringle et al.(2009)が提唱するSOFARモデル、及び、その関係性の質を評価するツールとしてKniffin et al.(2020)が開発した「変容的関係性の評価尺度II」を用いて、実践に関わる人々の関係性を捉え、その課題を明らかにした。そして、地域・大学 連携SL活動で取り組むプレスクールが、互恵的で持続可能な実践として、CLD幼児たちの幼保小接続期のリスクと教育格差の低減という公正な教育環境づくりに貢献していくために、本連携に関わる人々が、今後どのように関わり合っていくことが求められるのかについて考察した結果をまとめた。 |
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