言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 要介護高齢者における転倒と骨折の発生状況
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本老年医学会雑誌 |
巻・号・頁 | 46(4),334-340頁 |
著者・共著者 | 鈴川芽久美, 島田裕之, 牧迫飛雄馬, 渡辺修一郎, 鈴木隆雄
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概要 | 要介護高齢者の転倒と骨折の発生状況および性·年齢·要介護状況による影響を検討した.通所介護施設を利用する高齢者8335名(平均年齢82.2±7.4歳)を対象とした.施設職員が,介護度,過去1年間の転倒,転倒による骨折の有無,骨折部位などの項目について聞き取り調査を実施した.認知症患者については家族から聴取した.施設利用中の転倒については担当職員が回答した.転倒と骨折の発生頻度を性,年齢,介護度別に検討した.施設利用中の転倒については,場所,状況,動作,直接原因を集計し軽度と重度要介護群の群間差をχ2乗検定にて比較した.過去1年間の転倒率は,男性(26.8% vs 24.6%)が有意に高かった.介護度別では,女性のみ重度(26.4%)と比べて軽度(23.4%)要介護群の転倒率が有意に低かった.転倒者のうち骨折した者の割合は,女性(12.2% vs 4.5%)の方が有意に高かった.骨折の有無を従属変数とし,性,年齢,介護度を独立変数とした多重ロジスティック回帰分析では,女性の方が2.5倍骨折する危険性が高かった.また施設利用中の転倒については重度要介護群ではトイレ時,軽度要介護群では体操·レクリェーション時,立位時の転倒が有意に多かった. |
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