言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 航空機操縦教育でのデジタルトランスフォーメーションの取り組み
|
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 桜美林大学研究紀要.自然科学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 桜美林大学 |
巻・号・頁 | 2,1-18頁 |
総ページ数 | 18 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎伊藤 貢司
|
概要 | 本研究はこれまで行われてきた航空機操縦教育を、多様なデジタル技術によって効果的な教育方式に変革する試みである。
研究内容は大きく3つに分けられ、概要を下記に示す。
●VR技術を活用した航空機操縦教材の作成及び効果的な教育手法の開発と実践
航空機操縦教材の作成には入手可能な写真を使用するほか、実機の写真撮影
を実施してスライド資料等を作成する方法がとられているが、本研究によって
VR(バーチャルリアリティ)技術を活用した教材を作成するとともに、そのリ
アルな空間を利用した効果的な教育手法を実践することができた。
●操縦技術をマルチアングルで録画、ライブストリーミングによる公開
FTD(Flight Training Device:飛行訓練装置)で操縦中の飛行計器や外部視
界を複数のビデオカメラを用いて撮影を行い、リアルタイムに処理が可能な専
用機材によって動画を合成し、大画面ディスプレイに表示しながらUSBメモリ
ーに記録を行うシステムを構築した結果、効果的な振り返りが可能になった。
さらに同機材からライブストリーミングを行う事によって、多数の視聴者を
対象にするオンライン形式の操縦教育が可能になった。
●パイロットスキルの数値化による評価、教育方法の改革
パイロットの計器スキャン及び操縦技術を最新のデジタル技術によって数値
化、可視化を行い、従来の教員の主観に頼った指導方法を大幅に改善する試み
を実施した。
可視化を行った計器スキャン(アイトラック)動画や、操縦精度に関するグ
ラフは学生に個別に配布され、学習の振り返りに大きく役立てられる結果になった。 |
|
|