| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2004/11 |
| 形態種別 | 著書 |
| 標題 | 差異のエチカ(叢書「倫理学のフロンティア」ⅩⅤ)
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| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | ナカニシヤ出版 |
| 総ページ数 | 327 |
| 担当範囲 | 第10章「レヴィナスにおける二つの正義」pp.271-298 |
| 担当区分 | 責任著者 |
| 著者・共著者 | 編者:熊野純彦、吉澤夏子
共著者:熊野純彦、麻生博之、荒谷大輔、木元麻里、吉澤夏子、岡本裕一郎、藤村安芸子、木村純二、佐々木雄太、中山智香子、冠木敦子、馬渕浩二
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| 概要 | 自己や他者、政治や経済、自然や歴史、正義やテロなど、現実世界との往還から「倫理とは何か」を問う。差異を消去し均質空間の中で平等な諸存在の生を保証しようとする「近代」の動向を見据えながら、同時に、見逃されるべきでない微細な差異を肯定しようとする試み。全327頁
本人担当部分:「第10章 レヴィナスにおける二つの正義」(271~298頁)を単著。
『別の仕方で』において展開されたレヴィナスの正義論は、絶対的他者と私の唯一性という彼の倫理と齟齬をきたしている。本稿では、デリダによるレヴィナス批判を手がかりに、レヴィナスの倫理に内在した正義論を『全体性と無限』における「他者との関係としての正義」に求め、その展開を『別の仕方で』における言語論にみた。正義に関するレヴィナスの思考の軌跡は、倫理および「関係としての正義」が法・制度・国家という実体的正義といかに密接に関わっており、また両者を区別することがいかに重要かつ困難であるかを示している。 |
| ISBN | 4-88848-887-8 |