言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/03
形態種別 学位論文
査読 査読あり
標題 木製玩具の教育効果体系の構築と玩具デザイン手法
執筆形態 単著
掲載区分国内
概要 生活の洋式化に伴う住環境の変化により、現代は日常生活から木製製品が減少しつつある。人工的な木質部材に囲まれた暮らしのなかで、国内の木材需要が低迷を続け、森林や自然環境保全の意識の低下が懸念されている。こうした社会問題に対し、筆者は、「木育」と呼ばれる教育活動に着目した。認定NPO法人芸術と遊び創造協会が2010年より推進する木育活動にウッドスタートがあり、子どもたちが木のおもちゃに触れる機会を全国に広める事業を展開している。木の玩具は、玩具としての機能に加えその素材の特性を生かした教育的な効果がある。筆者は、子どもの好奇心や想像力、感性を育む木の玩具に大きな可能性を感じ、木の玩具での遊びを通じ、将来、森林や生命の大切さを理解できる大人へ成長することを期待した。本論文は木製玩具の教育効果について体系化を図り、導き出された指標をデザインガイドとして、プロトタイプによる実験検証を反復し、その有効性と妥当性を検証している。