言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 新規事業は隠れた資産を生かせ
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執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 化学経済 |
出版社・発行元 | 化学工業日報社 |
巻・号・頁 | 61(11),59-65頁 |
著者・共著者 | ◎髙井透・齋藤泰浩
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概要 | 鉱山・製錬事業を発祥とし、創業から130年を超える老舗企業であるDOWAホールディングスは、現在環境・リサイクル事業や電子材料事業など5つのコアビジネスを展開し、成長を続けている。事例から明らかになった、DOWAが新たなコアビジネスを確立できた要因は以下の通りである。
・事業ドメインを拡大する:いったん事業ドメインを自社の有するコンピタンスの適用不可能な分野にまで広げることにより自社の持つコンピタンスの潜在力と限界がはっきりと認識できるようになる。
・シナジーを創り出す:DOWAの環境・リサイクル事業が結果的に3つの事業ともシナジーを創り出せた理由は、既存の資源をうまく新規事業に適用することができたからである。しかも、技術や土地などの目に見える資産とマネジメントノウハウなどの目に見えない資産を新規事業に応用しているだけでなく、既存の基幹事業に従事していた人間も環境・リサイクル事業に多く関わらせている。
・危機感を事業転換のドライブにする:傍流を歩んできた吉川氏がDOWAの経営状況を客観的に認識し分析することにより、適切な戦略を打つことが可能になったと考えられる。 |
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