言語種別 日本語
発行・発表の年月 1998/07
形態種別 著書
標題 性格のための心理学
(現代のエスプリ 327)
執筆形態 共著
出版社・発行元 至文堂
巻・号・頁 80-87頁
著者・共著者 編著者:佐藤達哉共著者:川野健治、馬場禮子、伊藤美奈子、五十嵐 敦、鈴木乙史、長田久雄、田辺 肇、西田公昭、渡邊芳之、柴内康文、他24名
概要 本書は、性格を固定的で安定的なものとしてでなく、変化する人格システムと捉えてゆくという視点に基づいて編著集されている。主な内容は、性格の変化・成長の諸相、性格の理論の進展である。
(A5判 全228頁)
本人担当部分:「老年期の適応と回想」(80頁~87頁)を単著。
はじめに、老年期の心理的適応に関して概観した。次いで、老年期の適応の型を紹介し、適応に関連する要因として過去の人生の受容が重要性であることを指摘しつつ、老年期の発達課題と適応との関連について述べた。これらを前提として、高齢者における回想の意義、回想の概念(レミニッセンス、ライフ・レビュー、自叙伝、語り等の類似点と相違点など)と内容(過去を賛美する回想、情報伝達的回想など)に基づく分類、回想の機能について先行研究を紹介した。最後に、日本の高齢者の回想の特徴と適応との関連について、筆者らの研究成果を基に考察した。