概要 | 本稿では“根据NP”句の意味機能について考察した。“根据NP”句は、文中に置かれるときには、後続する述語を修飾・限定する連用修飾語の機能を果たす。これに対して、文頭に現れる場合は、後の文全体を修飾する文副詞となる。両者の文法的振る舞いは、文の述語、後のポーズ、助動詞や副詞との共起、否定などの面において、異なる特徴を示す。また、意味的には、前者が動作のよりどころを表すのに対し、後者はある結論を導く根拠を表す。このような違いから、後者は前者よりも主観化が進んでいるとみなすことができると結論付けた。 |